人起点の変革リーダーシップ
変わりゆく社会、ビジネス環境の中において、社会、そしてお客様とのサステナブルな関係性の構築は企業において重要な経営課題となっています。持続可能な社会の発展に貢献することが強く求められる時代においては、パーパス(企業の社会的な存在意義)に基づいて長期的・継続的に変革を進める必要がありますが、その鍵を握るのが「人起点」での発想です。ここでは、Ridgelinezが提唱している「人起点」で変革を進めることの重要性や、変革を成し遂げるための独自アプローチである「4X思考」、変革を駆動・推進・継続していくためのポイントについてご紹介します。
変わらない日本企業のDXの鍵は、「4X思考」による行動変容だった富士通の変革「フジトラ」の実践的アプローチを詳説!
OUR
THOUGHT
なぜ「人起点」で考えることが
重要なのか?
パーパスに基づき多岐に渡る変革を進める際に重要となるのが「人起点」での発想です。ここでの人とは顧客だけに限らず、従業員、パートナー、株主、社会という多様なステークホルダーを総合的に「人」として捉えています。
私たちは企業が環境変化に伴い、変わり続ける人々のニーズを見失い提供価値とのずれの拡大によって終焉に向かう多くのプロジェクトを目の当たりにしてきました。顧客に対してどのように価値を提供し続けていくのか。従業員の内発的な動機や企業に対する共感をどのように生み出すのか。社会に対してどのようなパーパスを打ち出し、それを実現していくのか。それぞれのあるべき姿やともに成長していくための行動原理を、そこに関わる人の視点で考え具現化していくことが変革の原動力となります。
いま企業が持続していくために求められるのは、①パーパス、②事業、③人・組織という企業を構成する3つのレイヤーの提供価値を「人起点」で捉え直し、持続的に経済価値へ進化させていく変革ストーリーです。
OUR
APPROACH
全社的な変革を加速させる
「4X思考」
企業が持続していくために、これまでの活動を「人起点」で捉え直し、持続的に経済価値へ進化させていく変革ストーリーを創る。そのために企業は短期と長期の両方の未来を考慮したホリスティックな全社的変革のアプローチが必要になります。「人起点」で全社的な変革を加速させるためのアプローチとして、Ridgelinezでは「4X思考」を提唱してきました。
4Xとは「人を捉える2つのeXperiece(カスタマー・エクスペリエンス(CX)/エンプロイー・エクスペリエンス(EX)」と「ビジネス(品質や利益)を高度化させる2つのeXcellence(オペレーショナル・エクセレンス(OX)/マネジメント・エクセレンス(MX))」とを掛け合わせたもの。これら4つのXに加え、「4X思考」では変革を加速させるための要素として、企業活動にとって今や不可欠となっているデータとテクノロジーの活用を重要視します。
このアプローチを実現するには、企業のパーパスを基軸に俯瞰的な視座から変化を捉え、変革の価値を見極め、具体的な事業機会へと翻訳することができるチェンジリーダーの知的リーダーシップが欠かせません。4つのXで変革に取り組む他の現場と同期・連携することの重要性を語り、発信する、といった継続的な働きかけや関わり方が必要となります。
それでは、改めて変革に必要な4つのXそれぞれを見ていきましょう。
4X思考
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Customer
Experience顧客体験の変革
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Employee
Experience従業員体験や組織の変革
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Management
Excellence経営における
意思決定基盤の高度化 -
Operational
Excellence業務プロセスや
業務運営の高度化
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Human
ステークホルダーの価値を繋いだ
変革ストーリーの描出 -
Technology
変革ストーリーや戦略施策の
クイックかつアジャイルな実行